2015年7月28日火曜日

【安保法案】反対集会 国会議事堂

反対集会にはじめて参加してみました。


平日の12時から13時まで、国会議事堂と道路を挟んだ
参議院議員会館前の歩道に300人程の人が集まりました。

年齢層はシルバーエイジが殆ど。平日の昼間では、当然
そうなります。


集会が始まる前に、付近を歩いていると警備の警官が
20mおきぐらいに立っています。すれ違うと、「今日は」
とあいさつしてくれます。

この炎天下に大変だと思いますね。
ずっとあの制服で立っているのですから。


12時から10分ぐらい、参議院議員(共産党と社民党かな)
がマイクでスピーチがありました。13時から参議院で審議
が始まるとのこと。NHKも今回は全て放映するとの事で
今までの、反対の声が全国民レベルに広がっている結果だ
とのこと。

何回か、議事堂に向かってシュプレヒコール。
「戦争反対」「絶対廃案にするぞ」「9条を守れ」
など。

今回の集会は”総がかり行動”と言って、色々な団体が
この件では手を組んで一緒に行動しようという動きのもの。

各団体の人もスピーチをするのですが、少し違和感を感じ
たのは、韓国のグループの人達。彼らの主張は、「安倍の
やっている安保法案は、再度朝鮮半島を侵略しようとして
いる下心がハッキリ見える。韓国でも反対の声が上がって
いる。日本の反対運動と連動しよう」というもの。

多分、多くの日本人はそういう感覚は無いだろうし、今回
の安倍に動きやすい環境を作ったのは、そもそも韓国大統
領の竹島上陸がマスコミ的にはキッカケを作ったと思えます。

韓国の市民と政府は別物と考えるのが良いのかもしれませ
んが。

13時には、最後のシュプレヒコールをして、終り。
8月30日には、国民大集合をして、国会議事堂を10万人以上
で取り囲みたいとの事でした。
それが、報道されて安倍首相へのプレッシャーに必ずなる
とのこと。


参加してみたいと思われる方は8月30日に国会議事堂に
行かれると良いと思います。


集会が解散になった後、折角だから首相官邸も見ながら帰
ろうとしたのですが、歩道を歩いていて若い警察官に声を
かけられました。

「どちらに行かれるのですか?」

 「首相官邸の前を通って赤坂の方に行こうと思います。」

「反対集会に出られたのですか?」

 「そうですよ」

「今日は、これ以上先に行くのは止めていただけませんか?」

 「官邸の前の道を通るだけですよ。何か問題でも?}

「この時節がら、止めていただければと。今日は暑いですし
 別の日にされたれあどうでしょう?」

 「そういう規制がかかっているのですか?」

「そうではありませんが、ややこしい時期で、暑い日です
ので。。」

という事で、それ以上 面倒になったので別の道に折れて
赤坂に向かいました。


私が過激派か辣腕スパイ、スナイパーにでも見えたので
しょうか? そんな訳ないと思いますので、相当 首相側
はナーバスになっている様です。


官邸の前でもしもシュプレヒコールされると、たまらなくイヤな
のではないでしょうか。


昨日まで私は今の安倍自民党への抑止力は選挙(近々の
地方戦)で自民党にノーを突きつけるしかないと思ってい
ましたが、今日のこの首相官邸への通行阻止にあって、
デモ集会、シュプレヒコールなども安倍首相にはボディー
ブローの様には効くのだなという事を感じました。


参加する事も意味を持ちそうです。

2015年7月26日日曜日

【教科書】中学の採択前教科書

公民館に行った所、これから中学校向けに採択される候補
の教科書の閲覧をしていました。

「新しい歴史を作る会」の教科書が随分前から議論になっている事。

又、この数年 その教科書を採用しようとする教育委員会が多く
なってきそうな雰囲気を新聞などの報道で感じていました。


でも、その現物を見るのは私は初めてでした。


時節柄 気になる日本国憲法に関して どういう記述になって
いるのかを見ました。


幾つかの教科書は日本政府からは大日本帝国憲法をちょっとだけ
変えた案が出て、GHQから対案が示され国会で審議し、日本国民
の賛同を持って作られたとの記述になっています。


「新しい」の教科書は、GHQより一方的に憲法案を突き付けられ
てイヤイヤながら押し付けられた。と断定して書かれていました。


実際の憲法制定がどういう過程で行われ、それを当時の日本国民は
どう受け取ったかは、少し能動的に調べれば「新しい」教科書は
非常に偏った視点でしか書かれていない事は明白です。


ただし、中学生は真面目であればあるほど、教科書に書かれている
ことは、真実・正しい事と受け取るハズですので、能動的に調べる
という事はしないでしょう。

テストでも教科書に書かれている事と違う答えを書くと×を食らう
のでしょう。


となると、これを鵜呑みにしてしまう。こういう教育を受けた
学生が18才から選挙権を持つ。
洗脳教育で偽民主政治を進める、全体主義者のやり方ですね。


多分、中国国民や韓国国民も対日という事で、同様の教育をされ
ている事が現在の政治状態を作っています(各国の政権がそう
いう敵国状況を作る事で国民コントロールをしようとしている)。


我々から見ると、中国国民も韓国国民も教育で洗脳されていて
可哀相だという気持ちも湧きますが、日本国民も安倍自民党に
よって同様に子供達が洗脳されようとしているのを感じます。
これで良い訳がありません。


第1次安倍政権が仕組んだ洗脳教育のワナ。
第2次安倍政権が仕組みつつある違憲のワナ。

両方ともNoです。

【本 バレーボール】世界最小最強セッター 竹下佳江 短所を武器とせよ  吉井妙子 新潮社

うかつな事に、この本の存在を知りませんでした。

読んで、竹下さんがどういう苦悩と思いを持って
臨んでいたのかが良く分かりました。


とかくアイドル追っかけ的で評論家気取りのファン
が多い女子バレーですが、この本を読んで表面から
は見えないアスリートの自分自身やチーム自体の
本当の闘いを少し理解できる様になった気がします。


この本を読んだ上で、世界最終予選やロンドンでの
闘いを見ていたら、違った見方になったし、感動が
何倍にも増大していたのではと思います。


勿論、ロンドンを目指していた時の火の鳥チームの
内情や選手から見たポイントなども知る事ができます。


セッターとしてのトスの質についての考え方も知る
事ができました。


現在の新生火の鳥チームの抱えているだろう課題や
木村キャプテンの悩みも想像できる様になりました。


バレーファンの方にお勧めの一冊です。



トスに関する技術的な部分だけ、少し引用させていただきます。

以下、本書から(2011年時点のインタビューです)

 出来ない事をそのままにしておかないという考えは、
竹下をアスリートとして高い領域まで引き上げた。竹下
のトスは、スピードがありながら、打ち幅を広げるという
二律背反する命題をクリアした。山本(愛選手)が説明する。

「たとえば、自分の踏み切りのタイミングが少しずれたと
思っても、打つ時はちゃんと合っているんです。テンさんの
トスは打つポイントが幾つも用意されている。しかも、ボール
が死んでいるから打ちやすい」

死んでいるとは、ボールが空中に静止して見える事だと山本は
言う。

技の少ない選手ほどピンポイントのトスを要求したがるもの。
しかし竹下は、要求に応える振りをして、その都度トスの質
を変えている。一日の初めのウォーミングアップ時からアタック
陣の動きを観察し、その日その選手に合ったトスを繰り出して
いる。


「人間だから日によって調子が変わる。でも、ピンポイントの
トスを要求したがる選手ほど自分の変化に気がついていないん
です。だから私の方で本人に気づかれないように微調整する。

私の理想は、アタッカーに打つポイントをいっぱい作ってあげ
ること。トスの上がり際でも、到達点でも、またボールが落ちる
時でも、どの地点でも打ちやすいトスを上げる。アタッカーの
選択肢を広げてあげたいんです。」


 セッターの多くは、打つベストポイントが一点しかないトス
を上げるという。その為セッターとアタッカーの息が合わないと、
ジャストミートしたスパイクは打てないし、相手のブロックにも
捕まり易い。


 その一方、竹下が打つポイントを多く用意したところで、それ
を活用できるサイドアタッカーが少ないという現実もある。

竹下という宝の持ち腐れと言ってもいい。

「でも、沙織は打てます。相手のブロック隊形を空中で瞬間に
見極め、クロスにもストレートにも打てるし、インナー、ターン
と使い分けできる。他の選手にもラインを狙うストレートを打って
欲しいとトスを伸ばすと、アンテナに引っ掛けられちゃうから、今
はトスを短くせざるを得なくなる」


又、選手はどこかしら故障を抱えている事が多く、スパイク時に
痛みを感じさせないようなトスを上げるというのも、竹下ならでは
の発想。思いやりのトスだ。

「選手は多少身体に問題を抱えていても、コートに入りたいと思う
のが性。だから肩に負担がかからないトスとか、腰に痛みが出ない
体勢で打てるようなトスとか、あるいは足を痛めていたら強く踏み
切らなくていいように、ちょっとゆったり目のトスにしてあげるとか、
やっぱりアタッカーが今どういう状態でいるのか気を使いますよ。
本人達はまったく気が付いていないと思いますけど」


抜書き は以上ですが、外からでは分からない非常に微妙な点ま
でコントロールしたトス技術である事が良く分かります。


この本には、同様な具体的な内容も沢山書かれています。
そういう点に興味を持たれる方にもお薦めです。

2015年7月21日火曜日

【囲碁】その奥深さ 教則本に見る

まだ囲碁の奥深さをエラそうに書ける腕前では
全くありませんが、ちょっとづつ学んでいく中で
広さを感じます。


兎に角、覚えること、知っているべき事が多いと
感じます。


本屋や図書館に行くと、囲碁関係の本は本当に沢山
あって、表題を見ていても布石について、死活に
ついて、ヨセについて、詰碁、手筋、棋譜など
ジャンル毎に似たようなタイトルの本が色々な
プロ棋士の著作で並んでいます。


でも、自分の理解度や知っている事が少しずつ高ま
るにつれて、1か月前では全く何を言っているのか
分からないつまらなかった本が、今の自分にはドン
ピシャだ。知りたい事が書いてあるじゃないかと
思えたりするのです。


筆者が自明の常識と考えているレベルが本によって
だいぶ異なるという事なのでしょう。


そういう意味では、今週の私にあった教則本とは何か?
と絶えず探していく事ができるゲームです。


院生の人達は、これらの知識を一杯勉強して、棋譜な
らべして強くなるという事をしているのだとしたら、
なんだか受験勉強生と同じ様ですね。


沢山の知識、前例をしって碁を打つのは、偏差値の高い
学校に入るのと似ている様な感じなのかもしれません。


もしも、そうだとしたら、創造性をどうやって育んで
いっているのか、その辺りも知りたい気がします。


まあ、そのレベルにたどり着くにはまだまだですが。。

【バレーボール】ワールドグランプリ2015-2

今回のさいたまラウンドで、マスコミ含めて注目を
集めたのは、古賀紗理那選手と宮部藍梨選手。


古賀選手の上手さと安定感にビックリしました。
とても高校出たての新社会人とは思えません。


広角打法もそうですし、フェイントも上手い。
レシーブもがんばる。

何よりセッターに信用されていて、ブロックに跳ね
返されても、何度も古賀選手にトスがあがる事。

まるで、竹下選手と木村選手の関係のフラッシュ
バックの様です。


古賀選手が「私に上げて下さい」としっかりセッター
に言えているのでしょう。


ただ表情を見ていて、少し気になったのは、まじめ
で責任感が強いので、深刻になりすぎてやしないか?
という点でした。


木村選手もコートの中では真剣な眼差しでプレーを
しますが、本人も言われていましたが試合前に緊張
してしまうという事は殆どない。とのこと。
場数、経験で太い肝が出来ているのかと思います。


古賀選手が今後の全日本の柱の一つになるのは間違い
なさそうですが、真剣&リラックスして試合に臨め
る様に徐々になってくれれば良いなと思いました。


こういう点も、木村選手から学べると良いですね。



宮部選手は、そのバネの様な身体能力をイキイキと
使ってスパイクを打ってくれました。


高校生相手とは違う、世界の高さに素直に目を丸く
していた様に見えました。
それにも、臆せずに打ち込めるところが素晴らしい
所。まだまだ身長も伸びる可能性あると思いますし、
ゆっくり成長を見ていければと思います。


楽しみな二人が現れて、東京オリンピックへの道も
少し考え始められる様な気がしてきました。

2015年7月20日月曜日

【バレーボール】ワールドグランプリ2015-1

香港で行ったラウンドで、日本はタイに勝ち米国で
行われる最終ラウンドに行ける事になったとの事。


香港の大会では米国に0-3、中国にも0-3で負けた
との事なので、最終ラウンドでの戦いは厳しい物に
なると思いますが、経験を積めるという意味では行
けて良かったと思います。


試合自体は日本のさいたまラウンドのTV中継しか
見れなかったのですが、幾つか印象に残った事を書
いてみたいと思います。


古賀紗理奈選手や宮部選手の活躍は素晴らしいもの
がありました。鍋谷選手もかなり頑張っていたと思
います。


新しい戦力が出てきているというのは、心強いもの
なのですが、全体を見ると火の鳥ジャパンはかなり
弱体化してしまったという印象です。


一番気になるのは、個人技に頼るプレーばかりに見
える事。その次に気になるのは、レシーブ力のひどい
低下。


今のワールドグランプリでの各国の出場選手は、べス
トメンバーを揃えてきている訳ではありませんので、
各チームとも個人技に頼るプレーや、未熟なプレー
も多いのですが、火の鳥ジャパンも同じ事では、背の
低いタイには勝てても、他の上位国には勝てないとい
うのは当たり前の結果に思えました。


特に、中国戦。中国の若手選手の打ちおろす世界でも
トップレベルのスパイク。2年前までの日本チームなら
ば、そういう相手が絶対の自信を持って打ってくる
スパイクをスーパーレシーブで拾ってしまって、相手
の自信を挫き、動揺させる。というシーンが必ず幾つ
かありました。


それは、たとえ佐野選手が出ていない試合でも筒井
選手などが必ず、そういうシーンを作り上げてくれ
ていたと思います。


サーブレシーブに関しては、木村選手への負担が非常
に大いし、彼女の調子を崩す事が相手チームの戦略
になっています。


木村選手は必死になってAパスを返そうとしています
がこれも個人技に頼っている感が非常に強いです。


鍋谷選手は良いレシーブ力とトスアップ力を持ってい
るのですが、今の木村選手がされている様な狙い撃ち
をされた時への耐力という意味では、まだ経験不足
だと思います。(素質は十分と思いますので、この
大会で急成長してくれる事を期待しています)


やはり、新鍋選手に戻って来て欲しいと強く思い
ます。彼女が入れば、安定感がかなり出て、他の
選手の攻撃の幅も大きく広がるのではないでしょうか。


火の鳥ジャパンの今のチームは、攻撃の余裕度が
殆どないので、長岡選手、古賀選手、石井選手の
個人技に頼った単調な攻撃になります。


強いレシーブ力を持てると、コンビプレーなどの
お家芸に向かったチーム作りが出来るのだと思い
ます。


ワールドカップには新鍋選手が戻ってくれると良い
のですが。。。

2015年7月19日日曜日

【本】首長の暴走 平井一臣 法律文化社

覚えていますか? 5~6年前に鹿児島県の阿久根市で
竹原市長と議会、住民との騒動があった事を。

言われれば、ニュースショーでそんな事を騒いでいたなあ、、
というのが私の意識でした。

「独裁的」市長のやり方に対して、議会や住民の間
では何が起こって、どう対処したのか。という事が
この本で詳しく分かります。


法律では議会で審議する事が決められている案件も、
「専決事項」という手法で、数々の独断決定を行っ
ていく。

見かねた県知事からの勧告や、裁判所の判決も無視。


経緯は、
市議会が市長不信任決議案を可決。
市長 議会を解散。再選挙では市長に反対派の議員
が7割を占めた。
市議会から再度の市長不信任決議で市長自動失職。
市長再選挙で再選。
市職員懲戒免職問題で鹿児島地裁の判決。(市長は無視)
県知事からの勧告。(市長は無視)
住民から市長リコール請求。
市長派議員より議会リコール請求。
市長出なおし再選挙で、反対派市長が当選。
出なおし市議選。


竹原氏の推進しようとしていた目標自体が、必ずしも「悪い」
とは限りませんが、その実現手法は議会制民主主義や
司法判断などを無視してゴリ押しするという物だった様です。


これは、現政権がやっている 
色々な事を国会審議せずに、閣議決定で勝手に決める。
司法判断無視や、憲法や法律違反を意図的に行う。
などと、重なります。


スケールは国と市で違いますが、やっている手法は同じ
ではないでしょうか。


この暴走を止めるには、リコール・再選挙に持ち込むと
いう事が唯一の解決方法でした。


議院内閣制の総理大臣や国会議員にはリコール制度が
使えないのでやっかいです。

いかに世論を盛り上げても、意図的に暴走している人に
対して、止める直接実効性が低いのです。

でも方法はあります。

これから行われる地方選挙で「現政権のやり方ににノー」を
明確に示していく事で、自民党内で自壊させるのが唯一の
道に思えます。

8月の埼玉県知事
9月の岩手県知事・県議会

などが近々の地方選ですね。

地区の選挙民の方々は意思を示す絶好のチャンスです。