著者は明智光秀の子孫。
企業の情報システム分野の仕事をしていたが、その経験を活かして「歴史捜査」を展開し、通常の歴史研究とは一味違う 証拠からの理詰めの推理を展開している。
2013年12月が初版の文庫ですが、これが出た時は歴史家の間ではかなり注目を浴びたものらしいです。
学校の歴史や、大河ドラマで見る本能寺の前後や、その後の秀吉や家康の動きで、なんとなくしっくりこない部分を感じていましたが、この本の説は、ナルホドこういう事だったのかもしれないな、、一般の人が知っていると思っている「歴史」は「誰かに作られた歴史」というのはよく有りそうな事と感じました。
面白い説です。
なんとなく、しっくり来ていなかったのは、
・百戦錬磨だったはずの光秀が、勝つシナリオ無しで
クーデターを起こすはずがないのでは?
・秀吉の中国大返しは、やはりとても無理のある行動に
思える。特に、姫路城で全ての金を皆に分配したとい
うのは、なぜ?
・そんなに信長に恩義を感じていた秀吉であるならば、
その後に織田家に対する冷遇は異常。最初から明確
なシナリオがあった様に思える。
・千利休の殺され方が、やはり不自然。
など。
この本の説では、これらにツジツマが合う。
いつでも、どの国でも 流布される歴史は そのまま信じるのは危険と思いますが、日本史にもそれがあってもおかしくありませんね。
面白い本です。歴史好き、戦国時代好きの方にはぜひ読んでもらいたい一冊です。
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