2014年7月26日土曜日

【バレーボール】ワールドGP 新戦術(MB1/MB0)での注目点

いよいよ ワールドGPが始まります。

この大会を通じて、新戦術(MB1/MB0)の立上げをされるとのこと。

大変に興味深いと同時に、楽しみです。




先日のエリツィン杯でも、その片鱗を見せようとした新戦術(MB1/MB0)ですが、

その時は、非常な苦戦をしました。

私としては、その時に感じた課題がどう改善されようとしているのかに注意して

見て行きたいと思っています。




新戦術(MB1/MB0)は、シンプルに考えると、コートにいるリベロ以外の

全ての選手が攻撃手になるという狙いと思います。

セッターも場合によってはアタックも行い、他のメンバーがセッター役もする。



攻撃のバリエーションが非常に増える事で、相手ブロックを1~1.5枚ぐらい

までに抑えて、スパイクやブロックアウトで点を確実に稼いでいく事を狙う。

眞鍋監督が言っている「早く25点とった方が勝ち」という事ですね。



その為には、バリエーションを増やす為の複雑なコンビネーションの習得が

必要になります。エリツィン杯ではこのコンビがまだまだでしたが、それでも

全体の攻撃力は確実に高くなっている事は感じられました。



でも、苦戦しました。




それは、こちらが点を取ると同じようなペースで、相手に点を取られたから。。。

つまり、防御力が極度に落ちていたから。



新戦術(MB1/MB0)で目指すありたい姿を勝手に想定すると、


①相手のサーブの時は、確実にサーブレシーブしてこちらの攻撃につなげ、
 
 MB1/MB0攻撃で必ず点を取る。


②自分のサーブの時は、相手に攻撃させないようにサーブで必ず崩す。

 相手からの攻撃も、ブロック点は取れなくとも、ブロック動作で球筋を

 限定して確実なディグにつなげ、こちらのMB1/MB0攻撃をする。

 もちろん、サービスエースが取れればそれに越したことはない。



①は80%の確率で点を取り、②で相手側の点獲得率を60%に抑えられれば、こちら

が25点に達した時に、相手は20点も稼げていないという状態になります。

こういう状態になりたい。



しかし、エリツィン杯では、特に②の対応が弱かったし、ミス失点も多かった様です。



現在マスコミ等は新戦術(MB1/MB0)を超攻撃的戦術と言う盛り上げ方をしていますが、

ブラジルアメリカに勝とうと思うと、②をどれだけ達成できるかが本当の勝負と思えます。



そのあたりを、ワールドGPでは注目して見ていきたいと思います。



又、個人に頼らないチームをどれだけ作れそうか、というのも気になります。

ロンドン五輪を目指していた時も、井上選手、大友選手、土壇場の竹下選手

のケガに見舞われました。


どのポジションも必ず代替えできる選手を用意する必要性を、眞鍋監督は身に

染みて思っているはずです。この辺の育成も注目点です。



世界バレーまで続く今年のシリーズで、どれだけチームの完成度を上げて行けるのか、

本当に楽しみです。

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