2015年7月28日火曜日

【安保法案】靖国神社 遊就館

国会議事堂に行ったついでに、靖国神社にも行ってみました。

前を通った事が何度もありますが、ちゃんと見たのは初めて
です。


遊就館。
ゼロ戦や人間魚雷、タンクなどの大平洋戦争の武器や、日本
神話の時代からの武器などが説明と共に展示されています。


大平洋戦争に関しては、亡くなられた方々の写真が何百人以上
も貼られていて、本当に普通の、真面目な、若い方々が亡くな
られた事を、実感でき、悲しみの感動をしました。


但し、歴史解説ビデオ上映なども幾つかあるのですが、日本
が戦争に入ったのは、当時の世界情勢の中で日本が他国によっ
て経済封鎖されて、自活の為にやむを得ない事だったのだ。
大平洋戦争は、ルーズベルトが日本から攻撃させようと画策
した事で起っている。東京裁判も、戦争の責任を日本の責任者
に負わせる為にしくんだヤラセ裁判だ。 と断定する説明
でした。

その中で、開戦前の経済封鎖の時に、戦争をせずに満州、中国
から本土へ撤収することで解決する方法もあるが、それでは戦争
に負けたのと同じ事。それならば、戦争をして、列強に屈しない
という姿勢を将来に日本人に示したい。という日本軍将校の話が
出ていました。

そういう考えの下で、天皇も戦争したくないと言われているに
も関わらず、真面目な兵士達は「天皇の為、国の為」と言って
戦地に行かせたという事です。

そこで亡くなった方々を「英霊」として祭っている。


壁に貼られた沢山の戦死された方がたの写真を見ると、本当に
普通の、優しそうな方ばかりです。従軍看護師の女性の写真も
あります。

亡くなった方々 一人ひとりは、真面目な尊い、大事な人を守る
という思いで戦ったのだと思います。本当に「英霊」だと思います。


兄弟や親、子供を実際に苦しみの中で覚悟を持って送り出した人
やその死は尊い目的の為になったもの。又、実際に戦地に行って
きた兵士の方は、当時の自分達の行動は、その当時の社会情勢の
中でやり遂げなければならないという使命感を持ったものであった。
というのは間違いないと思います。

私の親戚もここに祭られていますし、親も銃弾があと何センチが
ズレていたらここに祭られていたのだと思います。


特攻をした将兵も、本当に若い 青年達です。
日本には昔から 切腹 というものもありますし、人間とは、周り
の状況によって、死を受け入れたり超越する事が出来る生き物だと
想います。この心理はどの人も持っている。私も持っている事を
感じます。これは、逃げようのない事実でしょう。

テロの自爆攻撃を見ても、イデオロギーやその人の置かれた状況
によって、そういう事は今も世界で行われているのです。


私も、今 護憲を訴えている人たちも、戦争中のその場の状況
にいれば、国や家族を武力や社会的制裁から守るには行くしかない
という決意で出征していると思います。


でも、戦争に突入しなければならないという状況は人間が作り出
すもの。だから、人間が状況を変える事が出来るし、回避しなか
った事は、大きな反省と学習しなければならない点だと、
私は 遊就館を見て 強く強く 感じました。


英霊の方々のの死があったればこそ、戦後 日本人は二度と戦争を
しないという考えに希望と理想を持って進めてこれました。


武力ではない解決方法を、なんとしてでも見つけるという
意思と行動をしないと、遊就館に祭られた英霊の方々に本当に
申し訳がないと思いました。



若い人たちは、竹島や尖閣諸島などで、日本は武装化しないと
対抗できないじゃないか。 と、思っているかもしれません。
ネット情報や政府の発言、マスコミ報道などを見ていると
自衛するのか、しないのかの安易な2元論で話が進みやすい
と思います。これは、何時の時代でも、繰り返される人心コントロール
術と思います。


境界領域の領土問題は、基本的に個別自衛権の話です。
私は、個別自衛権は国民の自立と幸福権という憲法の精神に則り
持つべきだと思います。


ただし、領土問題は、世界中いたる所にありますが、お互いが固有の
国土だと主張しあって武力衝突や武力をちらつかせて脅すするという
愚かな方法ではなく、共有統治する、国連の統治下にするなど、非武
力の解決方法をしている所もあります。

人間の作り出した武力衝突に向かう状況は、人間の力で回避する方法
は必ずあると思います。

元々、境界に於ける固有の領土というのは、どの時代にまで遡
るのかでお互いの主張は平行線になりやすい物です。


中國がフィリピンで行っているサンゴ礁を軍事基地にしようとしてい
るのは、やり過ぎだと思います。これは国連の俎上に上げて、安保理
決議ではなく(中國は拒否権を持っていますから)、全体決議でダメ
出しをすべき問題です。

個別武力や集団的武力で解決するもの、解決できる物ではないでしょう。


現状 フィリピンが国際仲介裁判所に訴え出ていますが、中國政府は
自国の領土内の話だし、2か国で話せばよいのだから裁判は必要ない
という姿勢でいます。


これでは、今までの世界の力で交渉するという歴史そのままでなんら
進歩の無い世界です。


これを見て、やはり武力で対応するしかない。と考える人がいる
のは理解できます。


理解はできますが、いつまでもその考えのままでいたら歴史が繰り返
されるだけです。


国際法で裁くという実効のある仕組みを国際社会で作る活動を、日本
は平和憲法と共に担って進めるという立場になれば良いと思います。


こういう事を言うと、「平和ボケ」とか「現実を見ない空想論」と
非難する人がいますが、それは旧来の延長の考えから抜けでて
おらず、平和を尊ぶが自衛の為には武力での脅しと行使はしかたがな
い。という「しかたがない」型の考え方ではないでしょうか。


世界にある150か国以上の国は大国ではないので、国際法での実効を
望む潜在的な国民の声は圧倒的なはずです。


それが、国際上も日本の立場や安全保障を強化する道だと思います。


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