2019年8月15日木曜日

【本】天ぷらにソースをかける日本人 斉藤隆 家の光協会

副題が”誰も知らない食卓の真実”。

NTTデータが、10年間以上も首都圏360世帯365日の食材データを収集した「食MAP」からの分析です。


私が大阪に就職して初めて行った時、寮の夕食に天ぷらが出た日があり、先輩寮生がソースをかけて食べているのを見て、衝撃を受けました。

関東育ちの私の人生で、天ぷら+ソースという組み合わせは想像外の出来事だったのです。 

恐る恐るまねして、ウスターソースをつけて食べてみると、それはそれでナルホドという印象でした。

ソースはそれまでブルドックの中濃ソース 一本で人生を暮らしてきましたので、大阪にてウスターソースとの出会いやおたふくソース、いかりソースという物の存在を知るなど、違う世界がそこには広がっていると感じたものでした。

(当時は、関東では”おたふくソース”というブランドは売っていなかったし、お好み焼き・たこ焼きも縁日フードというぐらいの印象しかありませんでした。この30年程の間の様変わりには驚きます)


それ以外にも、カレーにウスターソースをかけてから食べるという人もいる事にも驚いた事を覚えています。今では、私も外食カレーにソースをかけて食べる時もあります。


という事で、この本の表題に引き寄せられる様にして読んでみました。


どういう料理がどういうシーズンで家庭で食べられているかとか、人気メニューは何かなど面白い事が沢山でている本です。

主題である天ぷらにソースをかける出身地域は、中国地方生まれの夫婦では15~18%ぐらいがソースをかけています。四国地方も6~8%。北海道、感動、北陸、甲信越、東海地方は1%未満。東北、近畿、九州地方は1%ぐらい。との事。


寮の先輩は、中国地方文化の人だったのかもしれませんね。

これが分かったから、どうだ という話では無いのですが、何となく心の中で一区切りついた気がします。

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