もう選手を引退されたので、竹下佳江選手と書けないのが残念です。
竹下さんについても、いくつか強烈に印象に残っている事があります。
推測ですが、竹下さんは意志の強い完璧主義の方だと思います。決めたら、とことんやる。
2つのシーンが印象的でした。
1つ目は、いつの国際試合か忘れましたが、背の高い外国チームとの対戦で非常に苦戦し
ているゲーム。
木村選手にトスを上げて、レフトからスパイク。相手のブロックにかかり、自陣のコートへ
こぼれ球が戻ってくる。
荒木選手が拾って竹下さんへパス。竹下さんは再度バックトスを木村選手へ。木村選手が
スパイク。でも、又 相手のブロックに弾かれる。
ライト側にいた荒木選手がこぼれ球をオーバーハンで拾って竹下さんへパス。竹下さんは、
3度目のバックトスを木村選手に上げる。そして、木村選手の3度目のスパイクは上手く
ブロックの間を抜き、1点に。(文字どうり三度目の正直。)
その時、竹下選手は両こぶしを挙げてガッツポーズ!
これは印象に残っています。日頃 冷静な竹下さんがガッツポーズですから。
それだけコダワッテ、コダワッテ、木村選手に託したという事。
もう一つは、竹下さんが後衛に回っていて、相手チームのエースのスパイクが日本のブロック
にワンタッチして、コートの後ろに向かって大きくアーチを描いて飛んでブロックアウトにならん
とした時。
竹下さんがエンドラインを越えて、サービスゾーンに球を追って一直線に走り込み、振り向きざ
まに身体を捻じってアンダーでトスをレフトの江畑に送りました。
江畑はその年 全日本初参加で、まだ国際試合初心者の状態(その日が21歳の誕生日だった
かもしれませんね。シンデレラガールと呼ばれた日?)。そこに、ピタリとトスが上がり、決める
事が出来ました。
こういうのをスーパープレイと言うのだ、と感動したのを今でも覚えています。
人間って、理屈を超えた技が使えるんだ。
これは、肉体というよりも気合で初めてできる事という様に思いました。
サッカーの澤さんのプレイもこれに近いかも知れませんね。
両方とも、竹下さんの 想いの強さを見た 瞬間でした。
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