堀川大樹さんの
クマムシ博士の「最強生物」学講座 新潮社
を読みました。
色々気になる事が満載の面白い本です。
まずは、クマムシ。
身長 0.1~0.2mmぐらいの小さな8本足の熊の様な可愛いムシ。
道端の半乾きのようなコケに棲んでいるそうです。
水生生物だけど、環境が乾燥すると自身も乾いて「乾眠」という状態になります。
乾眠すると、
-273度の超低温でも、
+100度の沸騰中でも、
人の致死量の1000倍の線量の放射線でも、
アルコールなどの有機溶媒でも、
紫外線でも、
水深1万mの75倍の圧力でも、
真空でも
耐えられる。とのこと。
宇宙空間に10日間さらされたクマムシでも、一部は地球に戻って復活した。
ただし、普通の寿命は1~2か月。乾眠状態で冷蔵庫にいれたら数十年は持つらしい。
どうしてそんなスーパー生物になっているのか、そのメカニズムはまだ謎とのこと。
耐放射線力を調べる為に、大腸菌に放射線を照射して、生き残った物を選抜し、
又 照射を繰り返して放射線耐性をもつミュータント(変異型)を人工的に作る
実験がなされました。
放射線はDNA鎖を切断してしまうのだけど、このミュータントには切断を修復す
る遺伝子が発現していた。
クマムシの体内にも、この修復 遺伝子が働いているのかもしれません。
こういうスーパー生き物として、もう一つ紹介されているのが納豆菌。
(ただし、この部分はどこまで真実を書いているのか良く分かりませんが)
納豆菌は胞子をつくるとの事。
それは、
・栄養源無で100万年以上生きると推測される。
・100度で煮られても死なない。(120度で死ぬ)
・人の致死量の2000倍の放射能でも生きられる。
・紫外線にも強い。
・超真空でもOK。 宇宙空間に6年間生存できる。
しかも、
芽胞を作る時、地上にはないタンパク質を作る。ネバネバ成分の
γーポリグルタミン酸の50-70%はD型の光学異性体。(地球上の生物の
アミノ酸の大半はL型)
との事で、この菌は宇宙からやってきたのではないかと考えられている。とのこと。
毎日おいしく頂いていますが、スゴイです。
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