沢山のプレーヤーが楽器を合奏するオーケストラ。
著者はオーボエ奏者で且つ指揮者の方。
これは、外部からはうかがい知れないオーケストラの人々の性格を暴露してしまうと
いう危険(?)な本です。
ある楽器を選んだ人は、その楽器によって人格(性格)が形成されてしまうとのこと。
フルート:冷たさも軽みもそなえた貴族的エリート
オーボエ:ストレスに苦しみ、くよくよと細かい?
クラリネット:複雑さをひめた万能選手
ファゴット:愛すべき正義派
サクソフォン:1点こだわり型ナルシスト
ホルン:忍耐強い寡黙の人
トランペット:単純明快、やる気満々のエース
トロンボーン:あけっぴろげな酒豪、いつも上機嫌
テューバ:底辺を支える内向派
ティンパニ、打楽器:いたずら好きでクールな点的思考者
ヴァイオリン:陰影に富んだユニバーサルの人
ヴィオラ:しぶく、しぶく、「待ち」に強い
チェロ:包容力とバランス感覚にすぐれた、ゆるぎない人間性
コントラバス:泰然自若、唯我独尊
ハープ:夢見がちな深窓の令嬢
楽器の音の出方や、道具としての長所欠点、オケの中での役割などでこれらの性格が出てくる。
なぜ、そんな性格になるのかを一つ一つ詳しく、説明されています。
さらに、各パートの何処に座るか(トップかその横か)、第1ヴァイオリンか第2ヴァイオリンかなど、
で序列というか役割が決まってきて、それも性格に影響を与えるとのこと。
実に多彩な性格の人がいるので、オケの宴会などはきっと面白いんだろうな、、と思いました。
逆に自分の性格から、合う楽器を見つけられる 楽器別適性判別クイズも載っていますので音楽
に興味のある方は読まれると面白いと思います。
読み物としても、とてもユーモア溢れる面白い本でした。
これを読んでからオ―ケストラを見ると、色々な人間性も想像できて楽しいです。
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