2014年8月16日土曜日

【バレーボール】WGP2014 予選 韓国戦 新戦術の進化状況

今日の韓国戦 勝てて良かったです。


さて、最近カウントしてみている サーブサイド毎の得点率を挙げてみます。


第1セット 日本サーブ 得点 日本6、韓国17. 得点率 日本26%、韓国74%
       韓国サーブ 得点 日本16、韓国8. 得点率 日本67%、韓国33%

第2セット 日本サーブ 得点 日本9、韓国17. 得点率 日本35%、韓国65%
       韓国サーブ 得点 日本16、韓国4. 得点率 日本80%、韓国20%

第3セット 日本サーブ 得点 日本7、韓国13. 得点率 日本35%、韓国65%
       韓国サーブ 得点 日本13、韓国12. 得点率 日本52%、韓国48%

第4セット 日本サーブ 得点 日本10、韓国17. 得点率 日本37%、韓国63%
       韓国サーブ 得点 日本17、韓国8. 得点率 日本68%、韓国32%

第5セット 日本サーブ 得点 日本5、韓国10. 得点率 日本33%、韓国67%
       韓国サーブ 得点 日本10、韓国3. 得点率 日本77%、韓国23%

(TV放送は最後が尻切れトンボになったので、第5セットは結果から試算しています)



私が勝手に想定している新戦術での狙い(相手より早く25点に達する)は、


相手サーブ時に70%以上の得点率、

日本サーブ時に40%以上の得点率


を安定して得られる様になる事。(これが出来れば25点対20点ぐらいで勝てる)



今回の火の鳥チームの結果をセット毎に見ると、


      第1セット  第2セット 第3セット  第4セット   第5セット

相手サーブ  67%    80%   52%   68%    77%

日本サーブ  26%    35%   35%   37%    33%


となっています。 



日本は第2,4,5セットを取ったのですが、攻撃に関しては第3セット以外はほぼ良い数字になっ

ています。 第2、第5セットでの攻撃は十分に機能していたという様に見えます。



一方、防御の方は全てまだまだです。日本サーブでの得点率があと5~10%(2~4点ぐらい)上が

ると安定して勝てるチームになりそうです。


その為にはサーブミスをゼロにする。戦略的サーブで相手を乱す。のが月並みですが、やはり一

番重要そうに思えます。



相手スパイクに対するブロックに関しては、エリツィン杯の頃に比べると格段に若手の動きが良くな

ってきている様に思います。 今回のキム ヨンギョンの様に、ブロックの上から打ってくるスパイク

は、ディグするしかない。でも、このシチュエーションはロンドン以前からもあった事なので、佐野選

手のノウハウが生かせるものだと思います。



数字概観からは上記ですが、新戦術としての狙いの攻撃行動の出来はどうでしょうか?


・特定の選手が点を取るのではなく、アタッカーを分散して使う。

 ⇒これは、かなり出来ている様に思えました。解説の竹下さんは当たっている長岡をもっと使えと
  
   いう事を言っていましたが、新戦術の習得と言う意味では、特定アタッカーに球を集めるという

   旧来のやり方ではダメという事だと感じました。


   苦しい時の木村選手、江畑選手頼み的な配球もあった様に思いますが、これも止める様にし

   ないといけないのでしょう。(多分 宮下選手に対して、苦しくなったら私に上げてくれたら良い

   よと先輩として声掛けしているのだと思いますが。。)




・4人以上のシンクロ攻撃を行う。

 ⇒これは、まだまだ出来ていないように見えました。前半はそういう感じの時もたまにありました

  が、苦しくなったり、後半では動きが止まりがちだったように思えます。

  竹下さんは、真ん中を多用したからサイドが生きたというコメントをされていましたが、これも旧

  来の考え方ではないでしょうか? 新戦術はあくまで、毎回シンクロ攻撃を狙うという物なのでは

  ないかと思います。その中でのアタッカー分散としての真ん中とサイドの使い方は竹下さんの言

  われるとおりですね。




・相手ブロックを1~1.5枚に分散する。

 ⇒これもまだまだの様に思えます。ただ、相手ブロックが完成する前にスパイクを打てているシー

   ンはかなり多くなってきていると思います。シンクロ攻撃と合わせて、もう一皮むければと思い

   ます。 

   ロンドンを目指していた時のチームでは、山口・井上、新鍋・大友のペアで色々なトリックプレ
  
   イをしかけていました。 今回 山口選手が全日本に入っているのは、そういうプレイも導入し

   て相手ブロックをかく乱したいという狙いのハズです。残念ながら、ペアとなる井上選手に相当

   する動きをする選手がまだ出来ていないので、山口選手の価値が半分以下になってしまって

   いると思えます。木村選手や石井・長岡選手と絡むトリックプレイが出来るようになれば、かな

   り面白いのですが。。



まだまだ色々と向上・成長していける事が多そうです。


この1か月でもかなりの成長が見えてきていると思います。


世界バレーに向けてチームのもう一段の成長が楽しみです。

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